ここまでのあらすじ
- 3歳頃から徐々に周りとの違いが顕在化
- 幼稚園での集団行動が出来ず発達障害の可能性を指摘される
- 先生から相談員紹介
→相談員から病院紹介
→ADHD(注意欠陥+多動)と診断 - 成長すると落ち着く場合もあるというので、
まずは様子を見る事に
この記事の内容
- 遂に小学校入学··!
- 通学は送迎すべき
- 日常生活でも問題多発💦
- 問題行動も紐解くと特性影響によるモノ、本人の努力だけではどうにもならない。
→サポート内容は次回の記事で!
7歳:小学校入学 特別支援学級期
遂に小学校入学の時が来ました··しかし
近くの小学校は全校生徒100人程度
→特別支援学級も無し
→入学前から相談
→他にも知的障害のお子さんもいる事から、
新たにクラスを設けて貰える事に!
◇入学式〜1年生
散々言い含めた甲斐もあってか、式中に走り回る事はありませんでした!
まぁ、入場時に少し叫んだり、椅子に座ってる間、周りをずっとキョロキョロしたり後ろを向いたりと、多少の落ち着きの無さはあったものの及第点かと💦
ここからの毎日の課題が通学です。
過保護と思われるかもしれませんが、普段の行動からも(第一話参照)
まず1人はありえません✖️
集団登校も普通に逸れる危険性有り✖️
ということで毎日会社に行く前に送迎、
学校が終わったらそのまま学童に
行ってもらい、迎えに行く事に⭕️
これで通学面はクリアー!
肝心の新たに設立された特別支援学級
生徒は我が子と知的障害を持ったお子さんの2人のみ
先生は物腰が柔らかくあまり怒るタイプではありませんでしたので、ナメてしまわないかが不安な所です💦
とりあえず、1ヶ月が過ぎた頃、先生から普段の様子を話したいと面談の申し入れが有りました
面談の内容··

AD郎君はとても元気ですよ。
誰にでも話しかけるので、内気な子とかは凄い嬉しそうですし、上級生にも可愛がられていますね!

ホントですか!
それは良かったです。
本人も楽しいと言いながら通っています。

ただ、授業に関しては、どうしても人数の関係で一部の授業を普通クラスと受けて貰っているのですけど、授業中に校庭に飛び出して行ってしまうこともしばしばあって··。

授業中に⁉️
すみませんでした、本人はそんな事一言も言ってなかったもので知りませんでした··

後は、大事なプリントや宿題も殆ど出して貰って無いですね、都度聞いたり、忘れない様に声はかけているのですが

宿題とかは確認していて、本人は大丈夫と言ってたんですが、出してないのですね··、すみません、本人とも話してみます
まとめ
ここでのポイントは3つあります
①授業中でも校庭に飛び出してしまう衝動性→思っている以上に理性が働いていない(=衝動性が想定しているより強い)
②自分に都合の悪い事は隠す、誤魔化す
→発達障害の人は特性や怒られやすさから、自分に都合良く事実を隠したり誤魔化したり嘘をついたり、それを事実の様に思い込むことがありますが、この傾向を感じました(本人からの情報だけを鵜呑みにしてはいけない)
③提出物の出し忘れ、本人の自覚無し
→これは②の誤魔化しとの見分けが難しいですが、注意欠陥の特性により提出物を出すという話をちゃんと聞けていない、別の事に意識をとられて紙自体を何処にしまったかも忘れている、可能性が高いです
②のADHD特性との関係性について
- 特性:計画的な行動な苦手、目先の対応
→聞かれたら·調べられたらバレる事でもとりあえず嘘で誤魔化す - 特性:分析や論理的思考が苦手
他者視点で考えるのは苦手
→何故怒られているのかが理解出来ず、自分目線で都合の良い解釈を本気で思い込むので、そもそも悪い事と思っていない
※今回の例だと「前に先生が、どうしても授業中に動きたくなったら、先生と少しだけ教室を出ようか?って言ってた」、だから授業中に校庭で遊びたくなって出ていった。傍から聞くとそれはイコールにならないよね?と思いますが、本人は本気でそう思っているのです。
※ちなみに普段から、正直に言う事、嘘をついてもバレること、嘘をつかれた相手は傷付いて貴方を嫌いになってしまうかもしれない、ということは言い聞かせていますが、それでもこうなります、つまり本人には自覚がない、もしくは分かっていても言ってしまうのです
◇結論
発達障害者における下記の行動は特性によるもので、本人の努力だけではどうしようもない
- 落ち着きがない
→衝動性の特性影響 - 誤魔化す、嘘を付く
→バレると想像出来ない
→そもそも自分が悪くないと本気で思っていて、誤魔化している自覚がない - 提出物や約束が守れない
→注意欠陥の特性影響
これぐらい出来るでしょ?甘くない?と思うかも知れませんが、十数年試行錯誤して辿り着いた結論は、これらは特性から来るものなので、足の遅い人に「陸上大会で優勝しなさい、頑張れば出来るでしょ」ぐらい無茶な要求なのだ、という事です。
今回の教訓
- 程度にもよるものの、ADHD対策は本人の努力だけではどうにもならない
- 最低限の学校生活を送るためにも、学校/家族の手厚いサポートが必要
ご覧いただきありがとうございました、
今回はここまでとなります、
他エピソードも宜しければご覧ください👓️
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